酵素を深堀り① 基質とは

2022-09-17

酵素とうたわれているもの、多いですね。

今回は基質、基質特異性というキーワードに触れながら、酵素を深堀りしていきます。

酵素のイメージはハサミ。

酵素は物質を分解するハサミのような機能がありましたね。

酵素そのものはタンパク質の一種で、もともと体内に多数存在しています。

働き方に3つの特徴があります。

① 基質特異性がある
② 最適なpH(最適な酸アルカリバランス)
③ 温度依存性がある

これらを理解することで、
「外から酵素を摂取することに本当に意味があるのか?」
を考えていくことができます。

今回は①について説明します。

基質とは酵素によって分解される相手先の物質のことです。
特異性とは、相手先によってハサミの切れ味が変わるイメージです。例えば、炭水化物を分解するのが得意な酵素はアミラーゼ、タンパク質を得意とするのがプロテアーゼなどがあります。
巨大なタンパク質はプロテアーゼによって分解されて、アミノ酸という小さな単位になり体内で利用されます。

ここでのポイントは、酵素そのものが栄養ではないということです。あくまでも、酵素によって分解された基質に意味があります。つまり、主役は分解産物であり、酵素はそれを作り出してくれる助演的な役割です。

酵素というと何となくありがたい感じがしますが、きちんと基質・栄養とバランスをとっていくことが大切ということになります。


次回は至適pHについて。
胃の中はものすごく酸性で過酷な状況なのですが、その中で酵素はどう働けるのでしょうか?
サプリなどで外的に摂取した酵素はどうなってしまうのでしょうか?




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